集合研修、e-ラーニング、オンライン研修を比較!それぞれのメリット・デメリット

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アフターコロナの時代にむけて、これまで実施していた自社の研修のオンライン化を検討しているう企業も多いかと思います。
そこで、本記事では、集合研修、e-ラーニング、オンライン研修の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

集合研修とオンライン研修、e-ラーニング、それぞれのメリット・デメリット

集合研修

集合研修とは

 集合研修とは文字通り、一つの会場に参加者が集まって共に学ぶスタイルの研修です。集合研修の中にもいろいろとバリエーションがあり、自社の従業員が一カ所に集まる「インハウス型研修」、異業種の企業のメンバーが集まって学び合う「異業種交流研修(他流試合)」、また屋外でアクティビティを通して学ぶ「野外研修」などがあります。それぞれの目的に合ったスタイルを選ぶとよいでしょう。

集合研修のメリット

 集合研修のメリットは、何といってもメンバー同士の関係性づくりにあります。通常の仕事の環境から離れ、自社の将来ビジョンや自身のキャリア観についてホンネで深く語り合うことで、他のメンバーの意外な側面が知れた、同期の絆が深まった、相談できる仲間ができた、という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。特に宿泊型の集合研修であれば、懇親会も大切なイベントになります。
 もう一つのメリットは、集合研修の“万能性”です。例えば、グループ討議、体やモノを使ったチーム演習(マシュマロタワーやコミュニケーションゲームやブラインドウォーク等が有名)、ワールドカフェ形式の対話、ロールプレイング演習、等々、多種多様な手法が開発されており、学習において非常に万能な形態だと言えます。

集合研修のデメリット・注意点

 一方で集合研修にはデメリットもあります。一つは、コストがそれなりにかかるということ。外部研修講師への委託費用だけでなく、集合するための従業員の移動や宿泊のコストもばかにできません。一日研修のために、移動で丸一日を費やしてしまった、などという話も珍しくありません。このコストの高さにより、どうしても何度も集まるということが難しくなり、単発のイベント的な研修になりがち、という側面もあります。
 また、長時間の研修や宿泊型研修の場合、例えば小さなお子さんがいたり、介護のために家を長時間空けられないといった、様々なご家庭の事情をお持ちの方が参加できずに取り残されてしまうという懸念もあります。

集合研修の得意な領域は?

 集合研修は前述の通り非常に用途の広い手法ですが、特に、長時間の対面での対話により、「関係性の構築」「望ましい態度の変容」「議論による共通のアウトプット(結論)の創出」について、他の手法よりも効果を発揮しやすいと言えます。



e-ラーニング

e-ラーニングとは

 e-ラーニングは、定型のコンテンツをいつでも、好きなときにスマホやタブレットから視聴学習ができるスタイルです。通勤電車の中やちょっとした隙間時間にカフェから、等、自分のペースで学習できる点が人気です。
 最近では、単に動画やテキストを視聴するだけでなく、アニメやドラマ仕立てになっていたり、クイズや確認テストがあったりと、受講者を飽きさせない工夫がこらされたコンテンツがたくさんあります。

e-ラーニングのメリット

 e-ラーニングのメリットは何と言っても、気軽に自分のペースで受講できる点でしょう。契約の内容にもよりますが、通常は多くのコンテンツの中から、自分の好きな科目を選択することが可能なため、幅広いテーマについて、興味やニーズに応じて学習することが可能となります。
 さらに、最近のコンテンツは非常に工夫を凝らされているものが多く、プロの講師の講義より、場合によっては面白く受講できる、ということもあるかもしれません。

e-ラーニングのデメリット・注意点

 e-ラーニングのデメリットですが、原則個人での参加、かつコンテンツの“視聴”が基本となるため、学びが受動的になりやすい、という側面があります。また、知識の習得には向いているものの、態度の醸成であったり、繰り返しトレーニングが必要なスキルの習得にはあまり向いていない、と言えるでしょう。
 また、カスタマイズができないため、知識の習得と言っても世の中に広く通用する標準的、定型的な知識に限られる、といった点には注意が必要です。

e-ラーニングの得意な領域は?

 e-ラーニングは知識の習得という面ではかなり強力なツールになると言えます。 特に、ビジネスマナーやマーケティング、コンプライアンスなどの世の中一般に標準のある、定型的な知識を学ぶ、という面ではもっとも効率的と言えそうです。



オンライン研修

オンライン研修とは

 オンライン研修とは、テレビ会議システムやオンライン会議システムを活用した研修です。自宅からPCで参加できる、という点ではe-ラーニングと同様ですが、オンライン研修では講師と受講者全員が同じ時間に参加します。そのため、受講者の理解度を講師が随時、確認しながら進行したり、受講者同士でのグループディスカッションやロールプレイング演習を行うことが可能です。
 また、討議や演習の様子を録画することができるため、録画を振り返りながら、例えば営業スキルのトレーニングに活用する、といったことも可能です。

オンライン研修のメリット

 e-ラーニングほどではないものの、集合研修と比較すると、移動がなくなる分、受講は手軽になると言えるでしょう。また、知識の習得に限らず、スキルのトレーニングや態度の変容、対話、コーチング、ナレッジの共有という点でも、集合研修と遜色ない、もしくはそれ以上のレベルで実施することが可能です。実は、オンライン研修は、集合研修よりもむしろ受講者の意見、質問が出やすいツールです。例えば、チャット機能や投票機能を活用することで、集合研修で手を挙げるときよりも、心理的なハードルが低く、受講者から講師へ質問をすることができます。
 一方で、チームで議論をして共通のアウトプットを導き出す、という点については、集合研修にはかないません。ただし、googleスプレッドシートの共有や、ホワイトボードアプリ(miro等)を活用することで、実施は十分に可能です。

オンライン研修のデメリット・注意点

 オンライン研修の注意点ですが、当たり前のようですが、受講が可能な通信環境が必要、という点です。一人一台の“通信に不安がない”PCとイヤホンが必須です。なお、タブレットやスマホでの受講も可能は可能ですが、お勧めできません。通信トラブルなども起きやすく、また起きた際の対応も機器によってばらつくために非常に煩雑になります。zoomやMicrosoft teams、google meet,Webexなどのオンライン会議システムは、企業によっては使用に制限がかかっていることがあるので、事前に必ず確認をしましょう。
 ここまでは環境面での注意点でしたが、もう一つ大切なことがあります。 それは、オンライン研修は非常に“疲れやすい”ということです。通常の集合研修であれば6~8時間程度であれば普通に行えるのですが、オンライン研修で長時間の実施をすると、受講者の疲労が激しくなり、集中力と学習効率が著しく下がってしまいます。できれば1日あたりの研修時間を2時間まで、長い場合でも3時間までに押さえる工夫をするとよいでしょう。

オンライン研修の得意な領域は?

 オンライン研修の得意な領域は、「受講者同士の対話」にあります。また、短い時間で頻度よく実施することで、集合研修が苦手とする「行動変容のサポート」を行っていくのに適しています。オンライン研修は、「行動変容や進捗状況の共有」「受講者へのコーチング」「ナレッジ共有」「対話の場」といったシーンで、その効果を存分に発揮できると言えます。



それぞれのメリット・デメリット まとめ

集合研修、オンライン研修、e-ラーニングのメリット・デメリットを下記の表にまとめました。



 これらはどれが良い、悪いというものではなく、目的やテーマ、状況に合わせて、それぞれの手法を使い分けていく、という考え方が大切です。
 次回は、「研修オンライン化の手順とポイント」を解説していきます。

 

 

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