AOI TYO Holdings株式会社

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『内定者向けワークショップ』
 ~SDGsカードゲーム~

AOI TYO Holdings株式会社

人材戦略部

中原 貴弘 様、森 景子 様

―まずは、御社について教えてください(事業内容・業務上の特性や課題・人・組織における課題)

当社は、クライアントや広告会社から依頼を受けて、主にテレビCM、オンラインムービー、映画を制作する、映像制作会社等を傘下に置く持株会社で、私たちは、株式会社AOI Pro. を中心とした映像制作の事業会社の採用・育成を主に担当しております。 『商品・サービスのこと、企業理念を、生活者に知っていただきたい』というクライアントの想いを広告表現として実現することが我々の役割です。 世の中が激しく変化している今、当社グループが抱える現在の課題は、この、世の中の変化に敏感に対応していくことです。そのために、会社として、どのように強みを掘り下げていくのか、どのように新たな領域を拡げていくのか、ということを定めた中期経営方針に則り、日々模索をしながら組織改革を進めています。 当社グループには、映像を制作する人材は豊富におりますが、そこに満足せずに、変化に対応していかねばなりません。新しい視点で仕事に取り組む、新しいことを自ら開発していく、そんなことを意識した人材の採用・育成を進めています。 例えば、毎月、起業家や業界で活躍する方々に登壇して頂き、各方面で活躍されている方のお話を伺う機会を設けています。 採用においても、映像制作に興味があるだけでなく、5年後10年後を見据えた、新たなビジネス創造の素養があるかどうかも重視するようにしました。



―SDGs経営に対する課題意識を教えてください。

当社では、企業活動を通して社会および地球の発展に貢献し、SDGs達成に向けて取り組むとともに、これらの活動により、当社グループとステークホルダー双方の価値を高めていくことが重要だと考え、いかにSDGsを経営に取り込むか、検討を重ねています。 一方で、企業の経営課題に対して、その解決に向けた広告を制作することが、我々の使命ですが、世の中の動きや変化を知っていなければ、広告の制作に関わっていくことはできません。ですから、社員も、SDGsを知っておく必要がありますし、常にアンテナを張り巡らせてほしい、と思っています。 実際に、最近では、SDGsの発想から生まれた広告やプロモーション活動が増えてきており、当社グループでも企画提案から映像制作まで様々な案件を手掛けています。



―社会課題に取り組むような広告はこれからも増えそうですね。

そうですね、一般的に、広告といえば、商品やサービスの特性をアピールするものですが、 一方で、企業理念や社会課題への取り組みを取り上げて企業PRをしたい、というニーズもあります。 社会課題への取り組みに関するプロモーションは、世界から受け入れられやすいため、大企業やグローバル企業こそ、このようなプロモーションを積極的に発信していきたいと考えているようです。



―2019年度、内定者向けにSDGsカードゲームを使ったワークショップを実施しました。この企画を実施した背景や意図を教えてください。

まずは、社会課題に関心を持ってほしいという思いがありました。広告業界を志す人間であれば、音楽、ファッション、エンタテインメント、スポーツなどへの関心は自然と持ち合わせていることが多いのですが、社会課題に対しては、関心が薄い人がいるのも事実です。 そこで、内定者の皆さんに、世の中の動きを知ってもらおうと、グループワークで楽しみながら学べる、カードゲームを実施しました。 カードゲームは、頭と体を動かしながら理解できるのがポイントでした。というのも、座学中心ですと、人間は集中力が続きません。このカードゲームは、参加者同士がコミュニケーションを取り、それぞれの知識を持ち寄りながら、展開していきます。自分が知らない事でも、誰かが知っていればその知識を取り込みながら進めていけるので、誰ひとり取り残されることもないですし、参加しやすいと思いました。



―このワークショップを通じて、内定者にはどんな風になってほしいと思っていますか?

すぐに何かが変わるとは思ってはいません。しかし、SDGsに関するニュースや、世界中の流れを見ていく中で、それぞれの広告やプロモーションが、どのような社会課題に結びついているのか、クライアントは何を考えているのか、ということに、少しでも想像を巡らせられるようになってほしいと思っています。さらに、その想像から、自身の創造に結び付けていくことができればいいですね。

―実際に実施してみていかがでしたか?

中原さん) 実は、実施するまではドキドキしていていました。それは、SDGsというテーマに対して、すぐに頭の中に入ってくるか、難しいと感じないか、という心配があったからです。しかし、ワークが始まってみると、テーマを柔軟に受け止め、楽しく取り組んでいる様子で安心しました。むしろどんどん積極的に参加していたと思います。前半は、経済活動に邁進し、環境がおざなりになるような場面もありましたが、後半は、「自分たちのミッションを犠牲にして全体の利益を優先しましょう」というチームも出てきました。地球の、環境・経済・社会が上手くバランスを維持しながら、最終的なゴールを迎えられたと思います。 ワークを見ていて、気付いたことがあります。それは、何かを持ち上げると、別の何かがおざなりなってしまう、いわゆるトレードオフの視点は、仕事にも共通している、ということです。様々な状況の中で、どうバランスをとって仕事を進めていくのか、という視点が大切であるということへの気づきにもなればいいな、と思いました。

森さん) SDGsというテーマは、映像制作に無関係にみえるので、私も最初は、内定者がどんな反応をするのか懸念していました。しかし、内定者の感想を聞いてみると、「世界で話題になっていることに関心を持つことは大事だと思った」、という意見がたくさんあったので、私たちが意図していた「世の中に対して、アンテナを張ってほしい」という狙いは十分に伝わったのではないかと思います。 また、チーム同士で交渉していくときに、全員がしっかり参画できていたことは意外でした。人数が37人と多かったので、埋もれてしまう内定者が出てくるのではないかと思っていましたが、全員が積極的にコミュニケーションをとれていて、よかったです。 今回は、初めて内定者同士が集まる機会だったので、交流を図り、お互いを知る、という意味でも意義のあるワークだったと感じています。

―SDGsを社内に浸透していくことに関して、今後課題として考えていることは何ですか?

中原さん) 最近では、株主からもSDGsへの取り組みについて、問われるようになってきました。クライアントと仕事を進める上での必要性もありますが、AOI TYOグループとして事業活動の持続的な成長を目指すうえで、今後もSDGsへの取り組みを推進し、世の中との関わりを持っていくべきだと思います。今回は内定者を対象にしたワークショップでしたが、今後は既存の従業員に対しても、理解浸透のための活動をしていきたいと考えています。

森さん) 今後、社員一人ひとりがSDGsの理解を深めていくことによって、AOI TYOグループにぜひ仕事をお願いしたいというクライアントが増えるのではないかなと思います。 また、会社としてSDGsへの理解があるということは、業界では強みにもなると思います。 ですので、今回ワークショップを受講された内定者の皆さんには、入社以降も、この知識と経験を忘れないでほしいと思っています。そして、今後は、SDGsの考え方を、社内全体に広めていきたいと思っています。



■取材を終えて(担当営業より)

ワークショップをご提案した当時はまだ、SDGsというキーワードが広く認識されておらず、国内での認知度は15%(!)程度でした。
しかし、AOITYOHoldings様では、とても早い段階からSDGsに取り組むことの重要性を理解しておられ、SDGs経営に対する意識も明確でした。

"これからを担う若い世代にこそ、SDGsの重要性を理解して欲しい"と、若手社員ではなく、内定者にワークショップを実施するというお考えに、想いの強さを感じました。

SDGsへの理解浸透を推進するAOITYOHoldings様のお役に立てたことを嬉しく思いますし、そんなAOITYOHoldings様が手掛ける広告やプロモーション映像が、世界へ向けて、ますますSDGsの輪を広げていってくれることを期待しています!
中原様、森様、ありがとうございました!!

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