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『現場のリーダーを対象とした “強い現場づくり” 』
~異業種交流研修 Team Gemba Workshop

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知多製造所 総務部労働人事室
中川 純二 様(写真右)、市川 晨太郎 様(写真左)


現場のリーダーを対象に「強い現場づくり」を狙いとした異業種交流研修『Team Gemba Workshop(チーム現場ワークショップ)』。
その導入のきっかけや感想、効果について、JFEスチール株式会社知多製造所労働人事室の中川様にお話しをお聞きしました。
 



―御社は2018年度より、異業種交流研修『Team Gemba Workshop』にご参画いただいています。まずはご参加の背景を教えて頂けますか?

もともとは現場リーダーの人たちがその次のステップにあがっていく、当社でいうと作業長や統括という立場、監督者、管理者にステップアップしていく人材に対して有効な教育プログラムがないか、検討をしていました。 同業他社との交流研修は今までもありましたが、異業種との交流研修は未知のもので魅力を感じました。
特に、東急電鉄さんや本田技研工業さんといった、日本を代表する強いマインドを持つ会社と同じ土俵に立ち、ディスカッションをすることで、多くの気づきを得られるのではないか、という期待で参加しました。



一番何を不満に感じていたかというと、現場の人たちに対する、まさにヘルメットをかぶって現場で働く人たちのための、研修がそんなにない。


―もともと異業種交流研修を探していたのでしょうか?

色々な研修を探していました。その中で正直に言うと、それほど魅力を感じる研修がなかったんですね。一番何を不満に感じていたかというと、現場の人たちに対する、まさにヘルメットをかぶって現場で働く人たちのための、研修がそんなにない。特に、現場を率いていくリーダー、監督者、管理者に適したものや、目新しいものがなかった。

自分が常識だと思っていたことが、実はそうでもないと発見できたり。
自分たちにはまだまだ甘さがある、ということを、現場リーダー達自身で気がつくんです。

―御社からはどのようなメンバーが参加されていますか?

部下が5人から10人程度いるような、現場のリーダーたちで、現在の職場でキーマンとして活躍し、今後は職場のトップを目指すだろう、という人材を選んでいます。



―そのような方々に対して、「特にこんな要素を身につけてほしい」という期待はありますか?

10年、15年と同じ職場で過ごしてきています。そうすると、どうしても考え方が固まってきてしまい、斬新な考え方や新たな発想というのが生まれないようになってきています。そんな中で、異業種の現場を張るリーダー同士で会話をしたり、本音のトークをすることで、新たな発想が生まれる、というところですね。



―例えば、現場の問題解決をどういう風に進めるか、とか、ヒヤリハットをどういう風に徹底するか、といった気づきでしょうか?

もちろん、それもあります。他にも、自分が常識だと思っていたことが、実はそうでもないと発見できたり、自分は精一杯やっているつもりでも、そのやり方、もっと違うやり方があるんじゃないか、という発見に至るようなことですね。 例えば、当社も「安全」ということに力を入れて日夜作業しているんですが、東急さんの安全に対する考え方。彼らは1つの車両で何百人、何千人という人の命を預かって運転をしている、その安全への意識。我々以上に、安全に対してシビアに、しっかりされている。Hondaさんは、我々より、より改善力がある。改善に対しての意欲が高い。
そういうところから、自分たちにはまだまだ甘さがあるということを、現場リーダーたち自身で気がつくんです。



―実際に参加されて、受講者の反応はいかがでしょうか?

他社さんの圧倒的なパワーや信念を目の当たりにして、受講者にも化学変化が起きています。最初の頃は、様子見だったり、遅れ気味な感じだったのが、だんだん時間や回数が増えていくことによって、より親密な、根の深い話ができて、うまく溶け込んで、いろんなことを引き出せているという感じはします。



一番思うのは、研修が終わったあとも、メンバー同士のやりとりが続く、というのがよいですね。
いろんな相談ができたり、近くに行くから一緒に飲もうよとか。

―懇親会も、だいぶ温まっている感じでしたよね(笑)。

懇親会は得意なんで、負けていないと思います(笑)。けれど今は、昔でいう「飲みニケーション」については、今の若手とベテラン層は考え方が少し違う部分もあるので、そういうところも他社さんからうまく学んでいくべきところかな、とも感じています。それと、一番思うのは、研修が終わったあとも、メンバー同士のやりとりが続く、というのがよいですね。今までいろんな外部研修をやってきましたが、これまで他ではそういうことはなかった。それだけ繋がりが強くできたのかな。いろんな相談ができたり、近くに行くから一緒に飲もうよとか。そこでまた話がでてくるでしょうし。既存の研修とは違う、受講者同士の繋がりができたことは、我々としても期待以上の成果でした。



―特に印象的なセッションなどはありますか?

最後にファシリテーターやメンバーから、各個人に対してアドバイスをもらうセッションがありますよね。あそこが受講者にとって、一番印象に残るんじゃないでしょうかね。自分でうすうす感じていても、他人から言われるとより強く思ったりとか、自分が否定したい部分がやっぱりそうだったのか、と気づきが得られるチャンスです。同じ職場の人間に言われるわけではないから、素直に聞けるんじゃないかなと思うんですよ。 やはり参加されている方も非常にレベルは高いし、みんなそれなりに各現場でリーダーを張っている人たちなので。コメントの内容も的を射たコメントだと思います。本人にはグサッとくることが多いだろうなと思っていますが。



今までにないマネジメント、全体を見るようなマネジメントが出来ている。 (中略)全体としての成長というか、人間としての成長ができたと思います。

―その後の受講者の活動や行動の変化について、気づいたことがあれば教えてください。

研修に参加した後にワンステップ上に上がっている人間が何人かいて、その人たちはやっぱり、リーダー時代より明らかに上手いマネジメントをしているなというのを気づかされます。それはピンポイントの話ではなくて、作業長としてリーダーから次のステップに上がった時に、今までにない、全体感を把握するようなマネジメントができてきているので、きっと研修で得たものを使ってくれているんだろうな、という感じはしますね。ですから、全体としての成長というか、人間としての成長が出来たと思います。

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(他社の人事の方と交流できる良さもありますよね?)
―もちろん!ああいう熱い人たちとね(笑)

―スキルだけではないわけですね。

そうですね、今までリーダーのときは、とにかく自分ががむしゃらにひっぱっていくみたいなところが、うまく人を使えるようになったのか、育てられるようになったのかな。自分が手を出さずに色んな人に、若手にやらせるのができるようになった気がします。

 

―話は少しそれますが、ファシリテーター(瀬尾)の関わり方に関して、何か感じることはありますか?

非常にバランス感覚のよい方で、聖徳太子みたいな・・・視野が広いですね。メンバー全体をうまく見れていると思います。1グループにかかりきりになってしまうと、他のグループが何やってるかよくわからない状況とか、話してる内容が昔から繰り返している講師の人も多いんですけど、瀬尾さんの場合は割と柔軟に、生徒によって言うことが変わっているし。非常に柔軟で、視野が広くて、ちゃんと一人ひとりを観察してうまくアドバイスができてるし、今回このセッションはこれだな、とすぐに対応を変えているような気がしますので、非常に良いファシリテーターだと思います。僕が今まで見てきた中で1番だと思います。



―他社の人事の方とも交流できる良さもありますね。

もちろん!ああいう熱い人たちとね(笑)。こちら側の新たな気づきもありますね。勉強させてもらってます。すごいなって、正直に思いますよ。研修の前に、各社人事担当者とCAさんとで毎回事前に話し合いをすることで、より全体感として、バランスのとれた研修コースになっていると思っています。ここまで研修会社さんと突き詰めてお話することはあんまりないんですよね。
受講生もそうですけど、我々人事部門、教育部門としても、他社さんの人事部門、教育部門の人たちがどういう行動をしているか、どういう受講生とのかかわりを持っているか、勉強していかなくてはいけないなと考えさえられる。



―最後になりますが、今後の人材育成の方向性については、どのようにお考えですか?

新しいものばかりを追いかけていくのもあるんですけど、昔の苦労した人たちの残してくれたものと、昔の人たちが頑張ってきた気持ちの部分も大切にして、でも、昔よりいい職場にしていかなくてはいけない。守破離という言葉を使っています。古いものの良さと新しい発想で、いい職場にしていきたいという気持ちを持つリーダー育成をしていきたいですね。あとは自社の行動規範で、「挑戦。柔軟。誠実。」。これはもう柱となる部分ですね。



インタビューは以上です。
中川様、ならびに写真掲載ご許可いただいた市川様、本当にありがとうございました!!

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